クリスマスを盛り上げてくれるスパークリングワイン! 国によっていろんな種類があるって知っていますか?
人生を変えるワイン学 第33回
●イタリア
スプマンテ
イタリア全州で造られる発泡性ワインの総称のこと。
スプマンテ・クラシコ
瓶内二次発酵で造られる20℃で5気圧以上の発泡性ワイン。
フランチャコルタ
フランチャコルタ地区で、シャンパンと同じ製法(瓶内二次発酵)と長期熟成で造られる発泡性ワイン。イタリア最高格付けDOCGに認定されています。シャンパーニュに負けないぐらいの熟成でコクや複雑味がありオススメです。
アスティ・スプマンテ
ピエモンテ州でブドウ品種はモスカート・ビアンコを使い、トランスファー方式で造られる甘口の発泡性ワイン。マスカットジュースのように甘くて飲みやすいので、ワイン初心者にオススメです。
オルトレポー・パヴェーゼ・メトード・クラシコ
ブドウ品種ピノ・ネーロ(ピノ・ノワール)主体で、瓶内二次発酵で造られる発泡性ワイン。イタリア最高格付けDOCGに認定されています。
プロセッコ
ヴェネト州とフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の一部でも造られています。ブドウ品種グレーラ主体で、トランスファー方式で造られる発泡性ワイン。すっきりと爽やかな味わいが多いです。
フリッツアンテ
ガス圧が低く弱発泡性ワインのこと。
●ドイツ
シャウムヴァイン
ドイツ国内で造られる発泡性ワインの総称のこと。20℃で3気圧以上のガス圧。
ゼクト
一定の基準を満たし、20℃で3.5気圧以上の発泡性ワイン。
ペルルヴァイン
ガス圧が低く弱発泡性ワインのこと。
●スペイン
エスプモーソ
発泡性ワインの総称のこと。
カヴァ
瓶内二次発酵で造られる発泡性ワイン。生産量の90%はカタルーニャ州のペネデス地区です。安くておいしいとコストパフォーマンスが高いので日本でも人気があります。
ヴィノ・デ・アグハ
ガス圧が低く弱発泡性ワインのこと。
◆スパークリングワインの造り方
シャンパーニュ方式(瓶内二次発酵)
スティルワインに糖、酵母を加え瓶詰めし密閉をします。そうすることによって、瓶の中で二次発酵が始まり、炭酸ガスが発生します。
シャルマ方式
大きなタンクに密閉をして二次発酵を行います。瓶内二次発酵のような動瓶や澱引きの手間がなく、大量にスパークリングワインを造ることができるのでコストを抑えられます。
トランスファー方式
瓶内二次発酵させて、炭酸ガスを含んだワインをタンクに移しまとめて澱引きしたあと再び瓶詰めをします。動瓶や澱引きを簡単にした方法です。
炭酸ガス注入方式
瓶に入ったワインに炭酸ガスを注入する方法。カジュアルなタイプのスパークリングワインに多い製法です。